三富今昔村について



自然に感謝する心と、モノを大切にする心を。

かつて江戸時代、日本は世界有数の循環型社会だったと言われています。自然に感謝し、自然と共に生きることがあたり前の暮らし。ここ、埼玉県入間郡三芳町は三富(さんとめ)とよばれ、里山として人々と共生してきました。ひらかれたのは、300年ほど前。5代目将軍徳川綱吉の側用人、柳沢吉保が、この地のやせた土壌を豊かにするため木を植え、水を生み出し、里山をつくり、三富と名づけました。みんなが自然を大事にし、親しみをこめて雑木林を“ヤマ”と呼び、やまゆりの花が群生していたそうです。

ところが私たちの大量生産、大量消費の便利な時代は、里山の有り難みをすっかり忘れ、いつの間にかこの“ヤマ”も、ゴミが散乱する林になっていました。「このままではいけない。大切なことを忘れてはいけない」私たちは三富の森を再生させるために、不法投棄されたゴミを拾うことからはじめました。その結果、少しずつ生物たちが戻りはじめ、2012年にはJHEP認証“AAA”を取得。生物多様性の高い里山に復元することができました。



五感で学ぶ、サステナブルフィールド「三富今昔村」

東京ドーム約4個分の敷地内では、資源を生み出すリサイクル工場の見学や、くぬぎの森の植物や生きものとの楽しみ方を発見するガイドウォーク、自社農園「石坂オーガニックファーム」で土づくりや野菜の成長を実感する食農育体験、里山の暮らしを体験しながら学ぶ里山体験プログラムなど、多彩なプログラムを開催しています。くぬぎの森交流プラザでは、食を通して環境や地産地消を感じていただく「おいしい体験」もご用意しています。

三富今昔村は、埼玉県で唯一「体験の機会の場(※1)」の認定を受けたフィールドです。からだいっぱいに自然を感じ、ESD(※2)を通じて「つぎの暮らしをつくる」ヒントを持ち帰っていただける、そんな場所でありたいと思っています。

※1体験の機会の場…自然体験活動等、環境保全の意欲増進に係る体験をする場を都道府県知事が認定する制度。
※2ESD…Education for Sustainable Development=持続可能な開発のための教育。体験を通して、持続可能な社会の創造を目指す学習や活動のこと。


人と自然と技術が、共生する未来を信じて。

「自然と美しく生きる」とはなんだろう。限りある資源をただ消費して生きるより、必要なものを選び、大切にして、時間や空間を自然と共にし、その豊かさを感じながら生きること。生態系の一部として、私たちの暮らしだけでなく「その先への配慮」を大事にする生き方を、つぎの世代へつなげていくこと。三富今昔村は、「つぎの暮らし」の在り方について、あなたとともに考えながら、あなたが行動を起こすきっかけになる場所でありたいと思います。